「退職を切り出したいけど、どう言えばいいか分からない…」
「引き止められたらどうしよう」「上司に怒られないか不安」という方は多いと思います。退職を伝えることへの心理的ハードルは、実際に経験した人でないと分からないほど高いものです。
私自身、先に退職してから転職活動を始めた経験があり、退職の切り出し方で失敗した部分もありました。その経験と、エージェントとして数多くの退職相談に乗ってきた知識を合わせてお伝えします。
この記事を書いた人(筆者紹介)
大手人材会社で3年間、RA・CAの両方を経験。400社以上を担当し、退職・転職相談を多数サポート。自身も退職経験者として、円満退職のリアルな方法をお伝えします。
まず知っておきたい|退職は労働者の権利
退職を切り出す前に、まず大前提を確認しておきましょう。
- 退職の意思表示は2週間前までに行えば法律上は有効(民法627条)
- 会社は退職を拒否できない
- 退職理由を詳しく説明する義務はない
「会社に迷惑をかける」「引き止められたら断れない」と感じている方も多いですが、退職はあなたの権利です。必要以上に恐れる必要はありません。
円満退職のベストなタイミング
切り出すタイミング|退職希望日の1〜2ヶ月前
就業規則に「退職の1ヶ月前までに申し出ること」と定めている会社が多いです。余裕を持って1〜2ヶ月前に切り出すことで、引き継ぎもスムーズになり円満退職しやすくなります。
切り出す相手|直属の上司に最初に伝える
いきなり人事部や上司の上司に伝えるのはNGです。まず直属の上司に1対1で伝えましょう。順番を間違えると「信頼を裏切られた」と感じられ、退職までの期間が険悪になります。
切り出す場所|個室・会議室で話す
オープンスペースや大勢がいる場での報告は避けましょう。「少しお時間をいただけますか」と声をかけ、個室や会議室で話すのがベストです。
- メール・チャットだけで退職を伝える:印象が悪くなり最後まで関係が険悪になりやすい
- 繁忙期に切り出す:会社への配慮として、繁忙期は避けるのがベター
- 転職先が決まる前に周囲に話す:情報が広がりトラブルになることがある
退職の切り出し方【例文3パターン】
パターン①|転職理由を明かさない場合
「お時間をいただきありがとうございます。折り入ってご相談があるのですが、退職させていただきたいと考えております。一身上の都合によるものですが、○月末を退職日として考えております。ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
パターン②|キャリアアップを理由にする場合
「大変お世話になっております。ご相談があるのですが、今後のキャリアについて改めて考えた結果、新たな環境で挑戦したいという気持ちが強くなりました。誠に勝手ながら、○月末をもって退職させていただきたいと思っております。」
パターン③|家庭の事情を理由にする場合
「突然のご相談で大変恐縮ですが、家庭の事情により、○月末をもって退職させていただきたいと考えております。これまでお世話になったことへの感謝と、ご迷惑をおかけすることへのお詫びを申し上げます。」
どのパターンでも共通して重要なのは、「感謝」と「具体的な退職日」をセットで伝えることです。
引き止められた時の対処法
「給料を上げる」と言われた場合
退職を伝えてから給与アップを提示してくる会社は、それまで適正な評価をしていなかったということです。感情的にならず「ご配慮いただきありがとうございます。ただ、今回の決断は給与以外の部分も含めた総合的な判断です」と穏やかに断りましょう。
「もう少し待ってほしい」と言われた場合
「後任が決まるまで」「プロジェクトが終わるまで」という引き止めは際限がなくなりがちです。退職日は自分で決めて動かさないことが重要です。「○月末での退職を決めております」と明確に伝えましょう。
「裏切り者」「無責任だ」と言われた場合
感情的な引き止めに対しては、感情で返さないことが大切です。「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただ、退職の意思は変わりません」と毅然と、しかし穏やかに繰り返しましょう。
引き止めがあまりにも強く、退職の意思を伝えても動いてもらえない場合は、退職代行サービスの利用も選択肢のひとつです。「逃げ」ではなく、自分のキャリアを守るための手段として捉えてください。
退職後の転職活動について
退職後に転職活動を始めると、収入が途切れる焦りから判断を誤りやすくなります。私自身、先に退職して無職期間が半年になった経験から、できる限り在職中に転職先を決めてから退職することを強くおすすめします。
転職活動で気をつけるべき点はこちらにまとめています。
関連記事:転職活動中にやってはいけないこと10選
まとめ|退職は権利。準備と伝え方で円満に進められる
- 退職は労働者の権利。必要以上に恐れなくてOK
- 切り出すのは退職希望日の1〜2ヶ月前・直属の上司に1対1で
- 「感謝」と「具体的な退職日」をセットで伝える
- 引き止めには感情で返さず、退職日を動かさない
- できれば在職中に転職先を決めてから退職する
退職を伝えることへの不安は誰でも持つものです。ただ、準備と伝え方さえ整えれば、ほとんどのケースで円満に進められます。この記事の例文を参考に、自分の言葉で伝えてみてください。
転職先を決めてから退職するために、まずエージェントに相談しよう
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あわせてIT・Web系への転職を考えている方はこちらもどうぞ。


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